11月14日から佐倉市立美術館で始まった

『高橋真琴の原画展〜佐倉で描かれた少女たち』に行ってきました。

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ブロンドの長い巻き毛にきらきらと瞳を輝かせ、

白いレースやリボンの施されたドレスを着て

色とりどりの花が咲き乱れる庭園で

静かに微笑む高橋真琴さんの少女の華麗で繊細なイラストは

いつの時代も女の子の夢と憧れでした。

筆箱に色鉛筆、自由帳や下敷きにハンカチ.......

小学生の頃の私の持ち物のほとんどは

高橋真琴さんのグッズで揃えていました。


私の住んでいる市に隣接している佐倉市在住の作家さんだけに

高橋真琴さんが描いた少女画のポスターは

ことあるごとに街や駅でもよく目にするのですが

どんなに急いでいても真琴さんのポスターを見ると

ついうっとり.......足を止めて見入ってしまいます。


佐倉市上志津のアトリエの庭に設けられた真琴画廊や

東京の展示会にも何度かお邪魔したことがありますが

私にとっては決して手の届かない神様のような存在なのに

気さくにお声をかけてくださって

その優しい気遣いとお人柄が

そのまま作品に表れているように感じました。

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今回のこの
『高橋真琴の原画展」では

初期の原画から近年の大作まで約300点もの原画を展示し、

真琴さんの60年にわたる真琴ワールドを一堂に紹介した

とても見応えのある展示会です。


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今回の原画展のポスターになった『水辺のユートピア』。

ポスターでは何度も目にしましたが

やはり原画の色と質感はポスターではなかなか表現できないものです。

水辺の緑の木々と、少女のベルベッドの深いグリーンのお洋服がとても印象的。

ブロンドの流れるような髪に

とっても映えるグリーンです。

このお洋服は数年前に真琴さんの個展で遭遇した女の子が

着ていたお洋服をイメージしたものだとか.....。

豊かな緑の森の水辺に小鳥たちが集まる憩いの場所、

まさに水辺のユートピア....

いつまでも眺めていたい、そんな原画でした。



会場では原画の他、

今まで描かれた少女雑誌やマンガの口絵、

文房具の数々も展示されていたのですが

まるでタイムスリップしたように

真琴グッズに囲まれていた子供時代が蘇ったような

懐かしさでいっぱいになりました。

真琴さんのイラストは、ただ眺めているだけで

とっても幸せになります。


会場の一角には高橋真琴さんのデザイン画を元に

地元千葉県立佐倉東高等学校服飾デザイン科の卒業生が制作された

可愛らしいピンクのドレスが展示されていました。

できるだけ原画のイメージを再現しようと

ドレス生地の質感やレースのデザイン、パフスリーブのボリューム感など

細部にまでこだわった力作に思わず見とれてしまいました。


又、会場内では2011年に行われたライブペインティングのDVDが流されていたので

その様子をじっくり拝見していたら

筆を持ち解説されている真琴さんのまわりを

ずらっと取り囲む来場者の中にお友達のhirokoちゃんを発見!

真琴さんの手元を見つめる彼女のおめめは

イラストの少女のようにキラキラしていました。

ライブペインティングの様子は彼女のブログでもご紹介されています。


『MACOTOPIA~高橋真琴 喜寿記念画集 出版記念展』


会場内は撮影禁止でしたが

こちらのスペースは撮影コーナーになっており

作品『サモワール』の少女と一緒に

白い椅子に座ってお茶会の気分で写真を撮ることができました。

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ミュージアムショップでは

たくさんの真琴さんの書籍やグッズが販売されていました。

本はたくさん持っているので、

今回はファイルケースと絵葉書を自分用に買ってきました。

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真琴さんのイラストの少女のほとんどが正面を向いているのには

作品を見た人が嬉しい時には

イラストの少女も喜んでいるように、

悲しい時は少女が励ましてくれるように、

イラストの少女と正面から向き合い

共に語り合えるようにという想いからだそうです。


家族には真琴さんの描く絵のバラをイメージとして作られたお菓子を

買ってきました。


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真琴さんのイラストが描かれたお菓子(4個入り)

バラのフィナンシェ フランポワーズ、ポストカード付き。

バラの形のマドレーヌもパッケージもどちらも

とっても可愛い!!


 
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実はこのお菓子をお皿に並べて、

紅茶を入れようとお湯をわかしている最中に

バニラ味のだけネコのチャッピーに食べられてしまいびっくり!!

(残りの3つはちゃんと家族用に手をつけないで残してありました。)

チャッピーは育ちがいいので(><)

今までは決してテーブルの上に乗って人様の食べ物を食べたことがなかったので

私も油断しきってました。

チャッピーもこのお菓子の可愛らしさの誘惑に勝てなかったのでしょうか....

我が家は3人家族プラス1匹

そしてお菓子は4つ入り。

家族へのおみやげに....って買ってきたから

チャッピーも家族として食べる権利はあるのでしょうが.....(><)

よりによって私の一番好きなバニラ味を......トホホ 

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こちらでは原画は販売されていませんでしたが

現代における最新技術を駆使し

原画に限りなく近い複製が作れるジグレーという印刷技術で作られた

ポスターが額に納められて販売されていました。

通常のポスター印刷と比べるとその差は歴然。

真琴さんの原画はなかなか手に入りませんが

これだったら私のお小遣いでも手が届きそうです。

会期は12月23日まで。

それまでにもう一度行ってみようと思います。



『高橋真琴の原画展ー佐倉で描かれた少女たち』

2015年11月14日(土)〜12月23日(水) 10時−18時

佐倉市立美術館(千葉県佐倉市新町210 TEL043-485-7851)



美術館のあとは佐倉の街並を散策。

ちょうどこの日は

佐倉・城下町400年記念のイベント

『第17回 時代まつり』開催の日でした。

この麗しき姫君のポスターも高橋真琴さんが手がけたものです。

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400年前、領主土井利勝が治めていたこの地に佐倉城が築かれ、

武家屋敷や町家が点在し、

佐倉藩十一万石の城下町として栄えました。

現在でも町のあちこちに当時をしのばせる

古い建物や史跡が残っています。


この時代まつりは江戸時代の風情が残る新町通りを中心に

武士、姫君、町人、商人、町娘などが行き交い

江戸時代の賑やかな町の様子を再現するお祭りで

今年で17回目となります。

11月14日(土)に行われる予定でしたが、雨天順延となり

翌日の15日(日)に行われました。

町のあちこちで江戸時代から続く日本の伝統芸や演武

捕物寸劇、大道芸などが繰り広げられました。

子供に人気の手裏剣道場や忍者変身処、

軽妙な口上の南京玉すだれやガマの油売り、

迫力のある鷹匠ショーなど

まるで江戸時代にワープしたかのようです。



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真琴さんの夢のようなロマッチックな世界と

江戸時代の賑やかな町の様子を垣間みることができて

とても楽しい晩秋の一日でした。