ついに「あさが来た」が最終回を迎えてしまいました。

予想していたとはいえ、新次郎さんとの永遠の別れは

あさちゃんだけでなく、私もとても辛かったです。

でも最後のシーンで、まさにびっくりぽんな出来事が起こって

私の胸の痛みは救われました。



お人形で綴る「あさが来た」。

今回で最終回となります。

あさちゃんが加野屋にお嫁に来て

どんな風にお家を守ってきたのか。

大急ぎで振り返ってみたいと思います。


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不安と期待で大阪の加野屋にお嫁入りしたあさ。


早く新次郎に逢いたくて

白無垢で小走りに加野屋に向かいますが

肝心の新次郎はと言うと......


なんと祝言の日をすっかり忘れて三味線持って紅葉狩り......

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【嫁入りに来て、旦那様がいてはらへんなんてびっくりぽんや!】


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お父さんとお母さんのいいつけを守り

お家を守ろうと心に決め嫁いだあさとはつ。

ところがやがて

2人の姉妹の運命が分かれる分岐点がやって来ます。

時代の渦に巻き込まれ、それぞれのお家が窮地に。


はつの嫁ぎ先の山王寺屋が倒産、そして一家夜逃げ.....

それでもはつはお家を守ろうと賢明に生きようとします。


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【今、うちらに出来る事は、一歩でも前に歩くことだす】


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この荷車のバランスを取るのは、もの凄い時間と忍耐が必要でした。

二輪車だし、後ろに野菜が乗っているので重く引っ張られ

また、さらに支えなしのお人形を立たせるというのは至難の技。

一度倒れてしまうと、お人形だけでなく

荷台の上の野菜達があちこちに散乱し

拾い集めて、また荷台に乗せなければなりません。

さらに、せっかくポーズをつけたお人形も

最初からやり直し。

セットし始めてから数時間........

九つ転び十起きどこの騒ぎではありませんでした。



ちなみに、気になる荷車の上の野菜ですが

ジャガイモ、大根、ニンジン、トマト、胡瓜、ナス、とうもろこし

ほうれん草、ブロッコリーにお漬け物.....

粘土で作ったり、持っている食玩で用意したりしました。

それにしても、はつさん、

ぎょうさん野菜作ってはりますな。


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【貧乏は惨めや。けど今は、余計な事考える暇あれへんほど忙しゅうてな。

忙しいて、案外ええ事だす。】


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この大根畑は樹脂粘土で作りました。

せっかく上手くできたと思っていたのですが

うちのパパさん曰く、畑に植わっている大根って葉っぱが違う....って

それはスーパーで買ってきた大根で

本当の大根の葉っぱってもっと大きいのだとか.....

そう言われてみたらそうかも.....

でも、都会育ちの私、大根はスーパーのでしか見たことないもん。(><)



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一方つぶれかかった加野屋を救うべく

あさは九州の炭坑事業に手を出します。



【みんながこないして働いてんのに、

うちだけ何にもせぇへん道理がありますかいな。】

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【怪我して困んのは、うちも皆さんもおんなじだす。】

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炭坑のシーンで鳥籠に入った小鳥が何匹も写っていて気になりました。

調べたら、炭鉱内で発生した有毒ガスをいち早く知らせるために

人間よりもガスの発生に敏感な小鳥が飼われていたそうです。

言わば、ガス探知機のようなものだそうです。

炭坑の事業の成功は、こういう小さな命の犠牲の上に成り立っていたのですね。


この鳥籠の中にもちゃんとメジロがいます。

1センチほどの鳥ですが、ちゃんと図鑑を見て彩色しました。

でも、鳥にピントが合っていないので、せっかく作ったメジロが見えなくて残念!


この炭坑の壁はザラザラとした岩肌を表現するために

発泡スチロールを削って作りました。

ちなみに、はつさんの畑のところにある黒い岩肌も

発泡スチロールで作り、所々モスを貼付けて

岩に生えた苔を作ってみました。


この発泡スチロール、安いし加工するのは容易いのですが

削りクズが大変!

削ったものは静電気でみんな私の身体にくっついてしまいます。

払っても、払っても、全身削りクズだらけ.....


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あさに待望の赤ちゃんが誕生しました。


【これが、あんたのお母ちゃんやで。

わてが、あんたのお父ちゃんやで。

やっと会えましたなぁ。よう出て来てくれはりましたなぁ。】


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加野屋のみんなが千代ちゃんの誕生を心から祝福して

とてもいい場面でしたね。


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はつが、今井の母からもらった和歌山の土地へ引っ越すことになりました。

その餞に新次郎が粋な計らいをします。



【これは、うちの…。何で?

もういっぺん、このお琴に会えるやなんて…】


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質屋に入れたお琴と再会でき

愛おしそうにお琴に触れるはつ。

はつのお琴を取り戻したいという願いは

惣兵衛たっての願いでもありました。

お琴を買い戻してあげた新次郎の思いやりと

惣兵衛のはつを思う優しさ。

嫁ぐ日の前日、

お嫁に行ってもまたおねえちゃんとお琴を弾きたいと言った

あさの夢も叶えられ

心がとってもほっこりしたいいシーンでした。

加野屋の店先で、はつのお琴に耳を傾ける

嬉しそうなお顔の惣兵衛さんに胸がキュンとなりました。


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あさは数々の事業を成功させ、

女性の社会進出のためにも力を貸すようになりました。

そして幾度の困難の末、日本初の女子大学校を誕生させました。



【学問いうのは、実は何も、特別なもんやあらしません。

どうぞ、存分に、学んで下さい。

みんなが笑って暮らせる世の中を作るには、

女性のね…やらかい力が、大切なんです。】


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この柔らかい力。

これがこのドラマのテーマのひとつでした。

どんな困難があっても、ユキヤナギのようにしなやかで柔らかい身体があれば

ポキッと枝を折らずに済みます。

新次郎や、正吉、よの、うめ.....

あさがここまで伸び伸びとこれたのは

周囲のやらかい力に支えられてきたからこそなのでしょう。



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その新次郎が病に倒れます。

もう幾ばくの命しかないことを知ったあさは

今までお嫁さんらしいことをしていなかったせめてもの償いに

すべての事業から手を引き

新次郎の残された時間を共に過ごす事を決意します。


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そして......ついに永遠の別れがやって来ました。

覚悟していたとは言え、

永遠の別れをまだ受け入れることが出来ず

何を見ても、新次郎さんのことを思い出し

悲しみに耐えきれず、

思い出の梅の木の元で

溢れる涙を止めることのできなかったあさに突然降り注ぐ雨.....



新次郎が嬉しい時に、いつも降る雨。

「わてはいつもあさのそばであさを見守っているさかいな

そやさかい、そない泣かんとき」

そんな新次郎さんの声が聞こえてくるようでした。

溢れる涙が優しい雨に包まれて

みるみるうちに笑顔になっていくあさ。

たとえ姿は見えなくても、

新次郎さんの降り注ぐ愛情を感じ取ったのですね。

新次郎さんの大事な場面にいつも降る雨が

こんな形となって演出されたとは......

何気ない雨に、新次郎さんの優しさと

あさちゃんの思いが感じられ、

思わず私の涙腺も崩壊してしまいました。

切ないのに、悲しいのに、心は温かい気持ちで包まれました。


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【うちら、あの日ぃお父はんお母はんに言われたみたいに、

お家守れましたんやろかなぁ?】


【へぇ。守れた思います。目の前の道…進んできただけやけど。

それでも、大事なもん慈しんで、

守る事ができたんやないかてなぁ。】

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翌月新次郎さんの49日の法要も滞りなく終り、

しみじみと自分たちの人生を振り返るあさとはつ。

これまでの人生の中で

それぞれがお家と大事なものを守り通せたのかどうか

互いに確かめ合います。

それぞれ進む道は違っても

周囲の優しさやおもいやりに包まれ

自分が今出来る事を一生懸命やり遂げ

時代の荒波に揉まれながらも

お家や大切なものを慈しみ守りきった女性達がそこにいました。


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【だんなさま、聞いてはりましたか?

この山王寺屋はまだまだこれからどすなぁ】 




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あさの家から自宅へと戻っていったはつ。

はつが、惣兵衛が、菊が、栄達が守ってきたみかんの山で

次男のお嫁さんに小さな命が宿っていることを知ります。

逝く命、そして受け継がれる命のリレー.....

亡き惣兵衛さんに語りかけるはつの笑顔が

キラキラしていてとても印象的でした。


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【ご苦労さん。今日もよう気張ってはりますな。】

【へぇ。だんな様


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最終回のラストシーンはいつまでも心に残る最高のファンタジーで

幕を閉じました。


遠くで見つめている若かりし頃の新次郎の姿に気づき

杖を捨て必死に駆け寄るあさ......

マッチ売りの少女が、亡くなった大好きだったおばあさんの姿を見つけて

どうか消えないで....と何度もマッチをこすった姿と重なりました。

この菜の花畑のシーンを思い出すだけで

自然と涙があふれてきます。

満面の笑顔の旦那さまに声をかけられて

はじけるような笑顔で応えるあさ。

いつしかあさの姿も若かりし頃の姿になっていきました。

旦那さまと手を繋いで、もっとゆっくり歩けば良かったという願いを

神様が叶えてくれたのでしょう。


あのシーン、いろいろ解釈はあると思います。

私は最初、新次郎さんがあさちゃんをお迎えに来たシーンだと思いました。

でもそれならなぜ、新次郎は「今までよう気張ってはりましたな」ではなく

「今日もよう頑張ってはりますな」と現在進行形で言ったのか.....



でもあの時点であさが死んでしまったのか、まだ生きているのか、

そんなことはどうでもいいのだと思います。

見ているものそれぞれが想像の翼を広げ、

自分の感じたままに捉えられるように

脚本家はあえていろいろな含みをもたせたシーンに

仕上げたかったのでしょう。

あさと新次郎の純粋な愛が時空を超え解き放たれた瞬間を

私たちに見せたかったのかも知れません。



最愛の妻を亡くした夫が

妻の墓前で、妻のグラスを用意し

ひとり淋しく献杯するシーンで終ったマッサンの時、

私は悲しくてなかなか立ち直れないでいました。

一番側にいて欲しい人生最大の喜びの日に

愛する妻がいないなんて.......

でも、勝手ながらもうワンシーンをお人形で再現し、付け足すことによって

その淋しい気持ちを満たすことができました。

(その時の記事はこちら→マッサンとエリーに捧ぐ


今回はそんなことをすることなく

あの夢のような菜の花畑のシーンで私の気持ちが満たされた気がします。



このシーンは、あさちゃんと新次郎さんのショットを

いろいろな角度から撮りましたが

あの心に残る名シーンを、

表情のないお人形を使ってリアルに再現すると

一歩間違えればとっても滑稽に見えてしまいます。

それであえて、新次郎さんは手の部分のみの登場だけにし、

新次郎さんに駆け寄るあさちゃんの姿に焦点を合せました。 



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「あさが来た」を見終って

少女の頃に読んだ赤毛のアンや若草物語の感動と同じものを覚えました。

そして丘の上に立っている新次郎さんは

キャンディ・キャンディの丘の上の王子様を彷彿させました。

どんな困難なことに出会っても

根底に愛があって

家族の絆や友人達の絆がぶれなければ

乗り越えられないものはない。

ようよう考えて進んだ道には必ず新しい朝が来る。


「あさが来た」から

言葉に言い尽くせないほどたくさんの優しさ

温かさ、そして勇気をもらいました。

半年間楽しいドラマをありがとうございました。


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最後に.....

今回、ブログよりも先にTwitter やインスタ等で

画像が出来るたびにちょくちょくアップしてきましたが

たくさんのいいね!やリツィート、

そしてフォローしてくださってありがとうございました。

皆様にpicを見ていただいて、皆様と同じ感動の時間を共有でき

とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

そのお礼を込めて.....

我が家のメインキャスト、白岡あさ役の星野きらちゃんより.......


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ご協力いただいた方々のご紹介


<キャスト>
  • 今井あさ  リトルファクトリーセミオーダーきらちゃん/キャッスルマキちゃん(子役)
  • 白岡あさ  キャッスルきらちゃん
  • 白岡新次郎 キャッスルたくみくん
  • 今井はつ  リトルファクトリーセミオーダーリカちゃん
  • 眉山はつ  キャッスルリカちゃん
  • 白岡千代  こんにちはあかちゃん
<ヘアスタイル・メイク>


<衣裳協力>


<背景協力>

  • BABAさんの旦那さま (近江八幡の水路の写真と、みかんの木の写真)


皆様、ご協力ありがとうございました。


ひさしぶりに本気でお人形遊びをさせていただき


私にとってこのお人形で綴る「あさが来たシリーズ」は、


宝物になりました。



おしまい