KOKE



2016年 去年度と同様とし始めのコケジョ活動として

地元で開かれているこけし展に行ってきました。

このこけし展の第1回目は2014年の年末から2015年の年頭にかけて

成田ビューホテルにて開催され

とても楽しかったので

第2回目の開催を見逃さないように

HPのお知らせを検索していたのですがなかなかヒットせず

成田でのこけし展はあの1度きりだったのかと諦めていた矢先

たまたま年末、買い物に来た場所でこのポスターを発見し

小躍りして帰って来ました。

第2回目は年を明けての2016年1月8日から11日まで。

今年はこけしの世界では名の知れた

鳴子系の大沼秀顯工人(おおぬまひであき)と

蔵王高湯系の梅木直美工人の実演が間近で見られるとあって

お二人の実演時間に合せて伺いました。

こけしには産地によっていろいろな系統があり、

それぞれ大きな特徴の違いがあります。

2015年1月9日の
こけしスマイル!
の記事にて説明してありますので

ご興味のある方はそちらをご覧くださいね。



今回の会場も前回と同じく成田ビューホテルで。

ホテルのエントランスでは大きなこけしの灯籠がお出迎えしてくれました。


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 灯りを灯すと、こんなに綺麗。

心温まるおもてなしです。

 
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会場の入り口にも大きなこけし灯籠がお出迎え。

はやる気持ちを押さえて

ドキドキしながら会場へ.........


ずらりと並んだこけしたちの面々

その可愛らしい表情には

思わず心がほころびます。


世はこけしブームとは聞いていましたが

ゆっくり見て回れた前回と違って

会場内は私のようなコケジョさん達で賑わっていました。

照明の加減でピントが合いにくい場所があったり

人が写りこんでしまったりで

なかなかいい写真が撮れなかったのですが

その一部をご紹介しますね。




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まずは全体をさっとひと回りして

連れて帰りたいこけしちゃんの目星をつけてから

大沼秀顯工人の実演ブースへ......

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大沼秀顯工人は

父である沼秀雄工人の元で修行を積み

胴に重ね菊、車菊、楓、牡丹、石竹などの伝統的な文様を描く

鳴子系こけしを制作しています。


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トントントンとリズミカルに白木の生地をたたき

ロクロの軸に取り付け

 回転させながら、カンナがけをすると

あれよあれよという間にこけしの形に仕上がって行きます。

首と胴体をつなげる穴にぴったりとはめ込んだり

 ロクロを回しながら、いろいろな筆の太さを使い分けて

線引きをする技はさすがの職人芸。

 
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時間も忘れ、しばし大沼秀顯工人の実演に

見とれていたところ

はっと気がつくと、隣に立って見ていたコケジョの手の中に

私がさっき連れて帰ろうと思っていたこけしが......


え〜って思って辺りを見回すと、

みなさん、お気に入りのこけしを手にしながら

実演を見ています。

慌てて、欲しかったこけしの場所に戻ると

時すでに遅し.......


ああ〜〜何と言うことを......最初から手に持っていれば良かった........


前回は人も少なく、争奪戦になることもなかったので

油断してました。



それでも気を取り直して

もう一度会場を見渡して選んで来たのがこの子達です。


まずはやんちゃなネコの表情が可愛い

梅木直美工人のこけしちゃん。

会場では絵付けの実演をされていました。

梅木直美工人は胴が太く菊重ねと桜崩しの文様を描く

蔵王高湯系の工人で

父である梅木修一氏を師匠とし

蔵王高湯伝統こけしを継承しています。

ユニークなネコのお顔のこけしは大人気で

怒っているネコ
もいれば笑っているネコ

泣いているネコ
もいて

手にとった人はその魅力に取り憑かれてしまいます。

私のようなネコ好きさんにとってはたまらない作品です
(=^x^=)



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私が選んだのはこのネコちゃん。

やんちゃな表情がとってもキュート。

さぁ、これからどんないたずらをしてやろうかと

2匹でたくらんでいるようなお顔でしょう?

せっかくだから男の子と女の子の両方をお持ち帰り〜〜

ペアで飾ると菊重ねと桜崩しの両方の文様が楽しめます。

 

さらに、実演をされていた大沼秀顯工人の帽子こけし。

私が集めているこけしのほとんどが

暖色系なのですが

珍しく涼し気なこの子をお持ち帰り。

頭にちょこんと乗せたオシャレな水浅葱色の帽子が

とっても可愛い!!


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そしてそして、今回もう一組とびきり可愛いこけしを連れて帰ったのですが

その子達はまた別の機会にご紹介しますね。




私のこけしのコレクションは

お人形のコレクションのように

きっちり系統だてて集めている訳ではなく

出会った時の、その時、その時の

私の気持ちに寄り添ってくれるものをお迎えしているので

特にごひいきにしている作家さんはいませんが

ここ数年で集めたお気に入りの子をご紹介します。


まずは弥治郎系の「木地処路さとう」のねむりえじこシリーズから....

佐藤裕介工人作のねむりえじこ(栄治梅)

えじごとは世話ができない時に赤ちゃんが這い回らないように入れておく

竹などで丸く編んだ育児用のカゴのことです。

えじここけしを手に取ってみると

中に入っているこけしの首がぐらぐらあっちこっちに動いて

すやすや寝ている赤ちゃんそのものです。


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こちらは裕介
工人の兄である佐藤英之工人のねむりえじこ(精助型ロクロ)

額に赤い点がぽつんとあって

まるでお地蔵様のようです。


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こちらも、佐藤英之工人のねむりえじこ(誠型椿と菊)

写真では梅の花しか写っていませんが

反対側には菊の絵が描かれています。

赤と黄色のコントラストがとても綺麗です。


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こちらは二代目汪江こけし工房のお野菜こけし

以前の記事では初代汪江こけし工房のお野菜こけしをご紹介しましたが

こちらは
初代汪江こけし工房を受け継いで作られた

神保恵子さんの作品です。

去年の夏のお盆休みに、工房の近くを車で通る機会があり

是非立ち寄ってみたいと思って前もってお電話で場所を確認していたのですが

当日は渋滞もなく予想以上に車の流れがスムーズだったために

予定以上に早く着きすぎてしまって

立ち寄りを断念しましたが

近くの道の駅にてお野菜こけしを発見!

かごいっぱいに持ち帰ってきました。

みょうが、大根、にんじん、なす、トマト、梨、かぶ

どれもとってもユニークで可愛い

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ちなみにこちらが初代初代汪江こけし工房のお野菜こけし

初代と二代目、

お顔の描き方に個性が
感じられます。


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こちらのこけしは2つとも梨をかたどっていますが

上が2代目、下が初代のこけし。

どちらもとっても可愛いです。


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こちらは、今マイブームになっている

作並系の平賀輝幸工人のピンクこけし。

大きさは6寸。

平賀輝幸工人のこけしは、色使いが乙女チックなものが多く、

おちょぼ口にポッと頬をピンク色に染めたお顔が

たまらなくチャーミングです。



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こちらも同じく
平賀輝幸工人のソフトクリームこけし

ペロっと舌を出して愛嬌たっぷりのこけしちゃんです。



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東北各地のこけしを手にとって一度に見られるこけし展は

なかなか東北地方に行くことのできない私にとって

とっても魅力的なイベントのひとつです。

来年の開催が今から待ち遠しい.....



さて、今年はどんなこけしとの出会いがあるのでしょうか.....


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