今回ご紹介するお人形は

前回ご紹介した『風と共に去りぬ』のスカーレットと同じく

Tiny Betsy のボディを使った『Charlie Bucket 』

『チャーリーとチョコレート工場(2005年)』に出て来る男の子チャーリーを

モデルにしたもので

2011年のコンベンションドールとして

350個限定で作られました。

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この『チャーリーとチョコレート工場』

ロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』を2005年に映画化したもので

奇怪な工場長ウィリー・ウォンカをジョニー・デップが主演するとあって当時話題になりました。

また今でこそ、そう珍しくはない映画上映中に

映像に合せて漂わせるフレグランスの演出(アロマトリックス)ですが

このチャーリーとチョコレート工場の上演中に漂うチョコレートの香りは

当時はとても画期的な試みで

まるで観客も招待された子供達と一緒にチョコレート工場にいるかのような

気分にさせられました。



私は先に映画を見て来た友人から

画面からチョコレートの匂いがしてきて

どうしても食べたくなるので

チョコレートを買って持って行ったほうがいいと言われ

映画館に行く途中でチョコレートを買って

食べながら映画を見ていましたが

漂うチョコレートの匂いを嗅ぎながら2箱も食べてしまったので

途中で気分が悪くなってしまったのを覚えています。



ロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』を原作として作られた映画には

他に1971年製作の『夢のチョコレート工場』がありますが

この『Charlie Bucket 』のモデルは着ている洋服から

2005年度版のチョコレート工場のチャーリーだと思われます。


Tonner社のキャラクタードールは

映画に出て来る主人公(俳優)をでリアルに再現していると定評ですが

このチャーリーはBetsy bodyを使っているために

リアルな再現というよりは、

その雰囲気をデフォルメで楽しむという目的で

作られたのでしょう。


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Betsyちゃんと同じ Bodyですが

眉毛のペイントも男の子らしく

太く凛々しく描かれていますね。

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Betsy Bodyを使った男の子は珍しいので期待をしていたのですが

こうやって写真を撮って遊んでみると

男の子ってつまらない〜〜って思いました。

女の子の着せ替え人形はお洋服の装飾やヘアースタイルから

サイドや後ろ姿も楽しいのですが

男の子の着せ替え人形はどこから見ても平凡....(><)

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つまらないと思いながら写真を撮っているので

被写体のチャーリーもなんだかつまらなさそうな表情をしています。

ゴメンナサイ.....



チャーリーだとどうしてもインパクトが薄いので

いずれ我が家では他のキャラクターになってもらう予定です。


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2005年の『チャーリーとチョコレート工場』は

謎のチョコレート工場に招待された子供達が見た不思議な体験を

監督のティム・バートンによって物語の世界観を見事に映像化されていますが

それよりも34年前の1971年に製作された

メル・スチュワート監督による『夢のチョコレート工場』は

今の時代のようなCGや特殊素材もないため

アナログ的でスピード感には欠けますが

チョコレート工場の秘密にふさわしいサイケな雰囲気を表現するのに

当時の映画の技術を駆使した様々な努力が見られ 

同じシーンをどうやって表現しているのか

2つの映画を見比べてみるのもとても面白いです。



新作ではウンパルンパは一人の俳優さんが縮小して

何人ものウンパルンパを同時に演じていましたが

旧作では身長の低い俳優さんが何人も出演していました。

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新作と比べると迫力もスピード感も劣るので

新作を先に見た人は退屈に感じてしまうかも知れませんが

作られたのがリアルな70年代なので

その雰囲気が映画から滲み出ていて

どちらかといったら私は懐かしい古き良き時代の旧作の方が好きです。

まったりとしたミュージカル仕立てになっているところも

魅力のひとつです。

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ご興味のある方は

是非、旧作、新作を見比べてみてください。


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