あ、ちょっと待っててね。

後ろ向きでごめんなさい。

急いで、このボードに字を書いちゃうから......

今ね、おかあさんのお手伝いしてるの。


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はい、出来上がりっと!

初めまして、みなさん。

わたし、おちかちゃんです。


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夏のビスク教室で作った作品がもう一品あります。

身長9センチあまりのとっても小さい女の子。

あまりに小さいので『おちかちゃん』(おちいさいたの略) 

元々、棚に飾ってあったミニチュア(市販)にぴったりのサイズです。



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時間をかけてゆっくりとペイントしたのではなくて

ブリュのペイントをしていたほんの合間に

帰りの新幹線の時間を気にしながらの大急ぎのペイントだったので

あまり丁寧に描いてはあげられなかったのが残念だったけれど

それなりに可愛くできました。


mini6



出来上がった時は裸ん坊でしたが

富野先生が可愛いニットのお洋服を着せてくださいました。

宝石箱が彼女のベッドがわり......



mini4

  

我が家のドールハウスに暮らしている

勿忘草ちゃんやグーちゃんなどの小さいビスクドールのシリーズは

何人いても、とっても楽しい〜〜。
 

実は子供の頃、このおちかちゃんにとってもよく似た

お人形が駄菓子屋さんで売っていました。

時々手芸のお店で見かける小さなキューピーさんと同じくらいの大きさの

ビニール製のお人形で

2つセットで小袋に入っているものが10組

台紙に貼られて売っていたのです。


ある時、珍しく父と散歩へ行って、駄菓子屋の前を通りかかったら

何でも好きなものを買ってあげると言うので

私は迷わず、前から欲しかったこのお人形を買ってもらいたいと思いました。


小袋にセットされているペアのお人形は、

赤いリボンの子同士がほとんどでしたが、

中には赤いリボンの子にレアな青いリボンの子の組み合わせや

ピンクのリボンの子もいて、

私はどのペアの組み合わせがいいのか、しばらく考え込んでしまったのです。

赤いリボンの子は可愛いけれど、

友達に自慢するんだったら、やっぱり珍しい色のリボンの子がいいよね....とか

でもピンクの子のおめめは少し小さいから

やっぱり大きなおめめの赤いリボンの子が可愛いよね...とか。

挙げ句の果てに、

台紙についたままのお人形のそれぞれに名前をつけて

脳内会話し始めたりして

しばらく遊んでました。

すると父は壁にかかっているその台紙ごとお店の人のところへ持って行きました。

えっ?まだ どれにするか選んでないのに....って思って

あわてて父の後を追いかけて行ったら

なんと父はその台紙ごと買ってしまいました。

今までそういうお店で買い物をしたことがないので、

小袋をはずして買うなどとは思わなかったらしいのです。

『うわぁ〜〜大人ってかっこいい!!

私も早く大人になりたいなぁ〜』って

その時初めて思いました。

1度に10袋、20人の子だくさんになってすごく嬉しくって

思いつくありったけの名前を考えて

一人、一人につけて可愛がってあげていました。

このおちかちゃんを見ていると

その時の事を思い出します。



 
ポケットの中のビスケットみたいに、

ポケットをたたくと、ちっちゃい子が一人、

名古屋に行くたび、ちっちゃいこが増える♪ 

 

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ではごきげんよう! 
 

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